長年Alfredを愛用してきたのですが、周囲でRaycastを使う人が増えてきたのをきっかけに、1ヶ月間両方を並行して使い比べてみました。「乗り換えるべきか」を悩んでいる方向けに、正直な比較結果をまとめます。
そもそもランチャーアプリで何ができるのか
Macの標準Spotlightとの違い
ランチャーアプリは、キーボードショートカット1つでアプリ起動・ファイル検索・計算・クリップボード履歴などをこなせるツールです。Macの標準Spotlightでも似たことはできますが、拡張性とカスタマイズ性が段違いです。
メモ
私の場合、1日の作業の中で「アプリ切り替え」「テキストスニペットの呼び出し」「簡単な計算」だけでも、ランチャーアプリのおかげでかなりの時間短縮になっています。地味ですが積み重なると馬鹿にできない差になります。
基本操作の比較:どちらも快適だが、思想が違う
Alfred:拡張性重視の玄人向け
Alfredは「Workflow」という仕組みで、ユーザーが自由に機能を拡張できる自由度の高さが特徴です。慣れれば慣れるほど自分専用にカスタマイズできる反面、初期設定にはそれなりの学習コストがかかります。
Raycast:モダンなUIと導入のしやすさ
ポイント
Raycastは見た目が洗練されていて、初めて触ったときの「気持ちよさ」が段違いでした。拡張機能(Extensions)がストア形式で提供されており、コードを書かなくても検索してインストールするだけで機能を追加できる手軽さがあります。
Alfredの「自分でWorkflowを組み立てる」文化に対し、Raycastは「用意された拡張機能を選ぶ」文化という印象です。エンジニアでなくても扱いやすいのはRaycastだと感じます。
プラグイン・拡張機能の充実度
Alfred Workflowの資産の多さ
Alfredは長年の歴史があるぶん、ネット上に公開されているWorkflowの資産が豊富です。ニッチな用途でも、検索すれば大抵誰かが作ったWorkflowが見つかります。
Raycastの開発体験の良さ
一方Raycastは、拡張機能をTypeScriptで開発できる仕組みが整っており、開発者コミュニティが非常に活発です。GitHubやLinear、Notionなど、仕事で使うツールとの連携拡張機能が次々と追加されています。
私はGitHub・Googleカレンダー・クリップボード履歴の拡張機能を入れていますが、導入の手軽さはRaycastに軍配が上がります。
価格体系の違い
Alfredは買い切り型
Alfredは基本機能は無料で使え、Workflow機能などの拡張機能を使うには「Powerpack」というライセンスを買い切りで購入する形式です。一度購入すれば追加費用はかかりません。
Raycastはサブスクリプション型(無料枠も広い)
注意
Raycastは基本無料で使える範囲がかなり広いですが、AI機能やクラウド同期などの高度な機能はサブスクリプション(Raycast Pro)が必要です。「無料でどこまで使えるか」を試してから、必要な人だけ課金する形が合理的だと思います。
長期的なコストを気にするなら買い切りのAlfredの方が有利ですが、AI機能を積極的に使いたい人はRaycastのサブスクリプションの価値が高いと感じました。
結局どちらを選ぶべきか
Alfredがおすすめな人
- 自分でWorkflowを細かくカスタマイズしたい人
- 買い切りでコストを抑えたい人
- 長年の資産(既存Workflow)を活用したい人
Raycastがおすすめな人
- モダンなUIで気持ちよく使いたい人
- 仕事で使うSaaSツールとの連携を重視する人
- AI機能もまとめて使いたい人
1ヶ月使い比べた結論としては、両方インストールしたままでも共存できるので、まずは両方試して自分の作業スタイルに合う方を選ぶのが一番だと思います。私自身は、開発系のツール連携の便利さからRaycastをメインに、既存のAlfred Workflowが必要なときだけAlfredを併用するスタイルに落ち着きました。
まとめ
RaycastとAlfredを1ヶ月使い比べた結果です。
- 操作性: どちらも快適。RaycastはUIが洗練され導入しやすい
- 拡張性: Alfredは資産の豊富さ、Raycastは開発体験の良さが強み
- 価格: Alfredは買い切り、Raycastは無料枠が広くPro機能はサブスク
- 結論: SaaS連携重視ならRaycast、細かいカスタマイズ重視ならAlfred
どちらも優秀なツールなので、「なんとなく話題だから」ではなく、自分の作業内容に合わせて選ぶことをおすすめします。



